曇り空の早朝、思い立って神泉駅から歩いて、渋谷〜原宿まで散歩をしてきました。正確には新宿まで歩いたのですが、撮影に対しての集中力がなくなり、撮影は原宿辺りで力尽きましたが…渋谷、原宿、新宿、どの街も変化が激しいので、撮っておかねば、という気持ちが常に湧いてきます。かつてあった景色がなくなるというのは、すごい事象だと思う。戦争で景色がなくなる事よりは、まだ日本は平和だけど、私にとっては喪失感が強いです。忙しい毎日を過ごしていると麻痺してしまうんですけどね。麻痺しないように、見て、撮って、心に刻んでいます。最近気に入ってるZfcを片手に。

Zfc は APS-C サイズのセンサーなので、レンズ表記の焦点距離 28mmを装着すると1.5倍になり、35mm判換算で42mmの焦点距離になります。40mm近辺は万能な焦点距離だと思う。

↓過去のZfcの記事もよかったら見てください。


なので、今回は 中一光学 Lens Turbo II フォーカルレデューサーアダプターをつけて撮影しました。このアダプターをつけることで、レデューサー効果で焦点距離を×0.726倍にすることができます。ややこしいので下記に列挙します。
・50mm×1.5(APS-C倍率)×0.726(Lens Turbo倍率)=55mm相当
・35mmに1.5(APS-C倍率)×0.726(Lens Turbo倍率)=38mm相当
・28mmに1.5(APS-C倍率)×0.726(Lens Turbo倍率)=30mm相当
となります。


左奥が new Nikkor 28mm f/2.8 レンズ。右奥がフォーカルレデューサー、Zマウント→EFマウントレンズ、アダプター。手前の薄いのが、EFマウント→Fマウントレンズアダプター。さらにややこしくなるのですが、右奥のフォーカルレデューサーは、Zマウントに装着してキャノンのEFレンズをつけるタイプになります。なぜこんな面倒をするかというと、Zマウント→ニコンFマウントの、直接のフォーカルレデューサーは、シルバー色の絞りクリックがついていて、なんか見た目が嫌だなと思い、キャノンのアダプターはブラックだったのでこれを購入し、さらにK&F Concept マウントアダプター のEFマウント→Fマウントの薄いアダプターをかまして、28mmレンズをつけています。

しかも、どういう仕組みかわかりませんが、フォーカルレデューサーを装着すると、f/値が1段明るくなるというおまけまでつきます。

今回の作例は5割くらいが、開放のf/2.8で撮影しているので、このマジックでいうと、f/2で撮影したということになります。このアダプターをつけているので、正確には30mm相当に。しかし街中のスナップにはちょうど良い画角だ。難しいけど。レンズ資産のある方は、フォーカルレデューサー遊びも一興だと思います。

Nikon Zfc に new Nikkor 28mm f/2.8 を組み合わせると、
・クラシカルな外観のベストマッチ
・絞れば鋭く開放は柔らかい味わい
・MFが楽しくなる操作性
という、オールドレンズ遊びの理想的なセットが完成します。しかもアダプターも装着して、見た目も萌える姿です。

完全に自己満足なセカイですが、いいんです。楽しければ。最新レンズの完璧な描写とは違い、少しのクセや滲みが、写真に雰囲気を与えてくれるため、日常スナップを “ちょっと特別な写り” にしたい人には最高の組み合わせです。








28mm近辺は私にとって難しいレンズですが、いろいろ考えながら挑戦していきたいレンズです。今回は光がフラットだったので、低コントラストのモノクロにしてしっとりさせました。天気の良い日にもう一度、この組み合わせで撮影してみます。

