24mmという焦点距離は、やはり広い。
一般的には「スマートフォンとほぼ同じ画角」と言われることが多いですが、実際にデジタルカメラのファインダーをのぞくと、スマホで見る景色よりも広く感じる場面が少なくありません。
もちろん、スマホは機種ごとに焦点距離や画角が異なるので一概には言えませんが、感覚的な広さという点では、24mmは想像以上に情報量が多いレンズだと思います。
そのため、街撮りで使うとなると、なかなか難しい。
意識せずにシャッターを切ると、どうしても「見たものをそのまま写しただけ」の写真になりやすく、いわゆる現場写真に寄ってしまいます。
モデルさんにしっかり寄り、広角特有のパースを活かしたポートレートであれば、効果的で面白い表現になりますが、日常のスナップでは使いどころを選ぶレンズだと感じています。

今回は、街を散歩している中で、偶然目に留まった菊花を被写体に選びました。
人工物の多い街中にあって、季節感のある被写体は、24mmでもフレームを整理しやすく、画面に意味を持たせやすいと感じたからです。



あわせて、定点観察をしている、渋谷駅周辺の再開発エリアも撮影してきました。完成された風景ではありませんが、工事中の景色や仮設の動線には、その時点でしか残らない表情があります。
渋谷という街は、今も少しずつ変化を続けています。
24mmという広い画角でその「途中の姿」を切り取ることで、ただの記録写真ではなく、今この瞬間の空気感を残せていればと思います。











