FUJIFILM X-E4 × TTArtisan 21mm f/1.5

三軒茶屋の三角地帯

今回は、TTArtisan 21mm f/1.5 ASPH を装着して、戦後の名残りが色濃く残る三軒茶屋「三角地帯」を歩いてきました。振り込みの用事があって三軒茶屋を訪れたのですが、その足で撮影散歩も兼ねて、独特の空気が漂う路地をゆっくりと巡ります。何度も撮影している場所でありながら、レンズを変えるだけで風景の質感や臨場感は驚くほど変化します。今回もあらためて初心に立ち返り、新鮮な目線で三角地帯の表情を切り取っていきました。

X-E4 & TTArtisan 21mm f/1.5 ASPH
FUJIFILM X-E4 × TTArtisan 21mm f/1.5
TTArtisan 21mm f/1.5 ASPH
TTArtisan 21mm f/1.5

細い路地には、電線やダクト、室外機がまるで寄せ集められるように張り巡らされ、計画性とは無縁のまま時間をかけて付け加えられてきた景観が広がっています。整然と区画整理された街並みよりも、私はこうした無秩序さの中に生まれる人間味や生活感に惹かれます。日中でも十分な光が差し込みにくい場所が多く、コントラストの強い明暗差が生まれますが、その陰影こそが、この一角に独特の雰囲気と深みを与えているように感じます。

三軒茶屋の三角地帯
三軒茶屋の三角地帯
三軒茶屋の三角地帯
三軒茶屋の三角地帯

三軒茶屋の「世田谷通り」と「国道246号」が交わる三叉路一帯は、通称「三角地帯」と呼ばれています。戦時中には空襲の被害を受け、終戦後には焼け跡にヤミ市が生まれ、人々で賑わった場所です。その名残を色濃くとどめる現在の三角地帯には、昭和の面影が漂うアーケード商店街や、小規模な飲食店が軒を連ねる路地が入り組み、迷路のような街並みを形成しています。

三軒茶屋の三角地帯

今回のトップ写真は、1950年(昭和25年)に建設された「仲見世商店街」(現「エコー仲見世商店街」)の現在の姿です。かつては夜に訪れて飲むことも多かったのですが、最近は酒を控えるようになったこともあり、撮影目的で昼間に訪れる機会が増えました。いずれは建て替えの時期を迎えるのでしょうが、この風景が失われる前に、できる限り写真として残しておきたいと考えています。

三軒茶屋の三角地帯
三軒茶屋の三角地帯
三軒茶屋の三角地帯
三軒茶屋の三角地帯
三軒茶屋の三角地帯

今回はf/2.8を基準に、あえて開放を多用せず撮影を行いました。使用したカメラがAPS-C機のため、35mm換算で約30mm相当の画角となります。狭い路地でも気兼ねなく構えられ、レンズを振り回すように自由に撮れるのが、この組み合わせの楽しさだと感じます。

FUJIFILMのフィルムシミュレーションは、どれも独特の風合いがあって心地よい描写を楽しませてくれます。長年フィルムを作り続けてきたメーカーならではの知見が、デジタルにも自然に息づいている印象で、その提案力には思わず唸らされます。写真好きのツボを絶妙に押さえており、つい試したくなる魅力がありますね。

X-E4 & TTArtisan 21mm f/1.5 ASPH
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