FUJIFILM X-E4 × FUJIFILM XF56mm F1.2 R APD

公園に置かれた自転車

横で撮るか、縦で撮るか。撮影していると迷うことがあります。以前はとても単純で、目の前の光景に対して「これは横か、縦か」という判断だけでした。

けれど、スマートフォンが当たり前になってから、その感覚は少し変わりました。画面いっぱいに写真を表示したときに、縦位置のほうが迫力を感じる場面が多いからです。

構図としてどうか、という話に加えて、「人に見てもらうこと」を意識すると、縦のほうが伝わりやすいのではないか、と思うようになったのです。

FUJIFILM X-E4 & FUJIFILM X56mm F1.2 R APD

そこに、自分自身の好みの変化も重なりました。横位置の写真は、構図として落ち着きがあり、一枚の絵として完結してしまう印象があります。

完成度が高い、と言い換えてもいいかもしれません。一方で縦位置の写真には、イメージが連なっていく感覚があります。写真の外側へ、まだ続きがあるような余韻。

散歩をしながら街を歩き、光景を切り取っている自分にとって、街は常に連続しています。その流れの中でシャッターを切る感覚は、縦位置のほうが自分の視覚的な運動に合っているように感じるのです。

ただ、機種によっては縦位置だとマニュアルフォーカスが扱いづらいこともあります。ピント合わせに気を取られてしまい、撮影のリズムが崩れる。そういうときは、縦位置が必ずしも最適とは言えません。

毎回、そんなことを考えながら撮影しています。オートフォーカスであれば、こうした悩みはほとんどなく、縦でも横でも、撮りたいようにテンポよく撮ることができます。改めて、オートフォーカスは偉大だな、と感じます。

FUJIFILM X56mm F1.2 R APD

もっとも、こうして撮った写真が「写真として強度のある、残るものになるか」という話はまた別です。あくまで素人が、写真を楽しんでいる範囲の話として受け取ってください。

今回は、表紙の写真以外はすべて縦位置の写真を並べました。

いつもと同じ道を歩き、同じような光景に出会っても、「縦でどう撮ろうか」と考えるだけで、写真は変わってきます。さらに焦点距離が変われば、なおさらです。

ほんの小さな範囲の散歩でも、これだけ違いを楽しめる。カメラとレンズの面白さの一つだと思います。

この記事で、2025年最後の散歩になりました。

今回は、下北沢、東北沢、甲州街道、幡ヶ谷、山手通り、代々木八幡、代々木、原宿、渋谷、と歩いてきました。正月を迎える景色と空気。大きな節目を経て新年へとつなげる思い。少しでも残っているこの国の景色を心に刻んでいきたい、そう思いながら撮影をしてきました。

正月飾り
1/4000 f/1.2 ISO400 【CLASSIC Neg】
窓越しの正月休みの飲食店

1/8000 f/2.8 ISO400 【Velvia】
正月飾り
1/4000 f/1.2 ISO400 【PROVIA】
黄色い紅葉
1/4000 f/1.2 ISO400 【Pro Neg Hi】
ガラスごしの女性
1/170 f/1.2 ISO160 【CLASSIC Neg】
たわわな柿の木
1/1250 f/5.6 ISO160 【CLASSIC CHROME】
幡ヶ谷から望む富士山
1/750 f/8 ISO160 【BREACH BYPASS】
吊るされた照明
1/4000 f/1.2 ISO400 【CLASSIC Neg】
竹林
1/4000 f/1.4 ISO160 【Pro Neg Hi】
ガラス越しの歩行者
1/500 f/1.4 ISO160 【BREACH BYPASS】
街を歩く男性
1/4000 f/1.2 ISO160 【ASTIA】
鉄柵
1/1000 f/2 ISO160 【CLASSIC Neg】
リーガルの看板
1/4000 f/1.2 ISO160 【CLASSIC Neg】
門松
1/500 f/2.8 ISO160 【CLASSIC Neg】
飛び立つ鳩
1/2000 f/1.2 ISO160 【ETERNA CINEMA】
FUJIFILM X-E4 & FUJIFILM X56mm F1.2 R APD
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